- 女性のクレアチン摂取にリスクはあるのか
クレアチンはトレーニーだけでなく運動するかたにとっては、かなり効果的なサプリメントと言っても過言ではないと思っています。
- 多くの研究
- 効果、安全性を示すエビデンス
- 価格
下図のISSNのメタ分析でも、効果と安全性に対して、しかっかりとしたエビデンスが示されているなど、理由を明示して、そう言える数少ないサプリメントのひとつだと思っています。


クレアチンに関しては以前詳しい記事を書いているので、こちらをご覧ください。
今回は、上述のような論調に対して、「女性のクレアチン摂取のリスク」といった補足トピックとして以下のランダム化比較試験とメタ分析をもとに説明していきます。
近年のクレアチン研究
クレアチンモノハイドレートは、その効果や安全性に対するエビデンスの多さから、エルゴジェニックエイド(パフォーマンス向上のために使用されるサプリメント)として、
近年では、広く認知されていますし、その摂取も爆発的に増加していることは、多くの方が理解されていると思います。
このように利用が拡大する中で、多くの研究がなされてきたわけですが、有害(好ましくない)な結果を報告する研究は、主に男性または男女混合による研究に由来していると述べられています。
女性を対象にした分析
この中で、注目しなければいけない点は、女性を含むランダム化比較試験とメタ分析では有害な結果が報告されているということです。
今回666件の研究が対象として確認されていますが、 わずか58件の研究が女性のみを対象としたは研究でした。
ちなみに、これは全体の9%の割合となります。
さらに、驚くべきことにこのうちの29件の研究(対象の女性は951名)で好ましくない結果が見られたとのことです。
これは個人的な感想になりますが、半数の研究でこのような結果が出ていることはよろしくないなと思ってしまいました。
子どもでも適切な摂取であれば問題ないというメタ分析も過去に見ているので、より考えさえさせられる結果ではありました。
女性への有害な結果はないが…
しかしながら、死亡や深刻な問題が報告されなかったとのことで、ここは少し安心しました。
女性によるクレアチン摂取は、有害な結果、体重増加、腎臓および肝臓の合併症のリスクも増加させないとし、
結論として、死亡率や深刻な有害事象は、女性のクレアチン摂取と関連していないという報告となっていました。
ただし、女性のクレアチン摂取に関する今後の研究は、より注視すべきで、多くの情報に網羅されたものであるべきとの指摘で締めくくられています。
今後の研究を注視すべき
今回こちらの報告結果を記事にしようと思ったことには、僕なりの理由があります。
それは、女性のクレアチン摂取についてあまり語られることがなかったということの他に、「未来はわからない」ということをみなさんにお伝えしたかったからです。
どういうことかというと、現在でも様々な研究がなされ、現状”正解”とされることもありますが、それはあくまで「現状」ということだと多くの人に理解してもらいたかったからです。
そして物事にはいくつかの視点があるということも大切なことですね。
この場合、クレアチンは安全とされていますが、その研究対象の多くが男性であるということです。
情報は日々新しいものへと塗り替えられています。
そういったことを理解せずに過去の情報にしがみ付いていては、成長が制限されてしまうということです。
僕も含め、多くの人が日々学びを重ね、成長できたらなと思っています。
今回の記事が少しでも、みなさんの参考になれば幸いです。
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